先日、機械式駐車場の解体・平面化工事が完了しました!
この改修工事は、多くの課題を解決し、利用者の皆さまにとって大きなメリットがあります。
この記事では、今回の工事内容と、平面化によって得られる具体的なメリットについてご紹介します。
工事の背景と内容
施工前の様子
長年利用してきた機械式駐車場は、老朽化による維持管理費の増大や、故障リスク、そして近年のハイルーフ車の普及による利用制限といった様々な課題を抱えていました。
これらの課題を根本的に解決するため、機械式設備を撤去し、地下のピット(空間)を埋め戻す工法で全面平面化する工事を実施しました。
【主な工事内容】
• 機械式設備の解体・撤去
パレット解体
鉄骨解体
• ピット部分の埋め戻しによる平面化
埋め戻し
アスファルト敷き
• 新しい駐車区画の整備、ライン引き、舗装の改修
完成
平面化のメリット
機械式駐車場から平面駐車場になることで、以下のような多くのメリットが生まれます。
1. 💰 維持管理コストの大幅削減
機械式駐車場は、定期的なメンテナンスや法定点検、そして数十年に一度の大規模な設備更新に多額の費用がかかります。平面化することで、これらの機械装置の維持費や電力代がほぼ不要になり、管理組合の財政的な負担を大きく軽減できます。長期修繕計画にも余裕が生まれます。
2. 🚗 利便性と汎用性の向上
• ハイルーフ車も駐車可能に: これまで高さ制限で停められなかったハイルーフ車やミドルルーフ車も安心して利用できるようになります。車の選択肢が広がり、利用者満足度が向上します。
• 入出庫の待ち時間ゼロ: 機械の操作や、車が昇降するまでの待ち時間がなくなり、スムーズに出し入れができるようになります。
• 誰でも使いやすい: 段差がなくなり、機械操作も不要になるため、運転が苦手な方や高齢の方、小さなお子様連れの方にとっても格段に駐車しやすくなりました。
3. 🛡️ 安全性の向上
• 故障、事故リスクの低減: 機械の誤作動や故障による車両の落下・挟まれといった事故リスクがなくなります。
• 災害時の安心感: 地震などで機械が停止する心配がなくなり、災害時にも車を動かしやすい状態を保てます。
4. ♻️ スペースの有効活用
駐車場としての利用以外にも、平面化した区画の一部を駐輪場やバイク置場、あるいは来客用駐車スペースなどに転用するなど、将来的な多様な活用の可能性が広がります。例えば、EV充電設備の設置も容易になります。
💡 知っておきたい点(デメリット)
一方で、平面化には、元の機械式駐車場に比べて収容台数が減少するというトレードオフがあります。
今回の工事では、既存の契約状況や今後の駐車需要を鑑みて、最適な台数配置を検討しました。
まとめ
今回の機械式駐車場解体・平面化工事は、コスト削減と利便性・安全性の大幅向上という、マンションの資産価値向上につながる大きな一歩です。
生まれ変わった駐車場を、皆さまに気持ちよくご利用いただければ幸いです。
ご協力ありがとうございました!